神本竜之介との決闘

ゴウッと強い風が吹く。なびく長髪に気を取られることなく、神本竜之介の目と木刀の先端は真っ直ぐにぼくを捕らえていた。ぼくも負けじとにらみ返し、木刀を強く握る。 「覚悟はいいんだろうな」 ぼくが言うと、神本は「うん」とにこやかに言った。いよいよ…

未来との別れ

「私たち……もう終わりなの?」「……うん」 泣きながら尋ねる未来の顔を直視できず、うつむきながら答えた。重い沈黙の時が流れる。 「失礼いたします」 いい具合に店員が静寂を破ってくれた。さきほど頼んだショコラケーキをそっとテーブルの上に置きながら、…